こんにちは、「ITとAIのルーティンラボ」管理人のせなお(@rutinelabo)です!
今回は、マクドナルドがAI技術を使ったCM動画を初めて起用した事例を深掘りし、AIが広告業界にもたらす影響や今後の可能性について解説していきます。
- AI技術が広告にどのように使われるのか知りたい
- 動画制作の未来に興味があるが、始め方がわからない
- AIを使った副業や新しいスキルを身に付けたい
この記事を読めば、AI動画制作の基礎知識とその活用方法を理解でき、クリエイティブな分野で新しいスキルの参考にすることができます。記事の後半では、実際に使われているような動画の生成方法についても紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
この記事のポイント
- マクドナルドがAI動画を広告に起用した背景を解説
- AI技術が広告業界に与える影響について具体的に説明
- AI動画制作のプロセスや副業としての可能性を紹介
- 今後の広告業界のトレンドを予測し、次のステップを提案
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マクドナルドがAI動画を採用
日本マクドナルドが公式SNSで生成AIを活用したプロモーション動画を公開し、賛否両論を巻き起こしています。
この試みは、広告業界におけるAI活用の新たな可能性を示す一方で、従来の広告制作や俳優の役割に対する懸念も浮き彫りなっており、今後の様々な業界に影響を与えることが予想されます。
実際に公開されているCMがこちら
AI♡ポテト#月曜からポテトML250円#AIラブポテト
※タップしてご覧ください pic.twitter.com/WFOUmHeJ0c
— マクドナルド (@McDonaldsJapan) August 17, 2024
マクドナルドがAI動画を採用した理由
マクドナルドがAI動画を起用した理由として挙げられるのが、コスト削減とIAを起用したクリエイティビティの向上にあります。AIを使用することで、制作にかかる時間や予算を大幅に削減でき、さらには高度な映像美や演出を実現することが可能です。
AI動画の制作者であるKaku Drop 架空飴氏は、すでにAIを用いた高クオリティな動画制作で評価されているクリエーターです。今回のマクドナルドのCM起用で、以前にまして話題を集めています。
Kaku Drop 架空飴のYouTubeアカウントはこちら
このようなAIを使用したコンテンツ制作は、様々なメディアに取り上げられ始めています。AI業界の先駆けとなる今回のCMに今後のAI業界がかなり期待できます。
AI動画制作のプロセス
今回の興味深いポイントとしては、今回のようにAIを使用した映像制作は比較的簡単に行えて、誰でも簡単にコンテンツを生成できるところにあります。
今回は、マクドナルドのCMのような動画を作成する手順を紹介していこうと思います。
ハイスペックなPCがなくても、誰でも簡単にAI動画を作成することができますので、ぜひ参考にしてみてください。
動画生成の作成手順は以下の3ステップになります。
ポイント
- ChatGPTでプロンプトの生成
- 画像生成AIにてベース画像を生成
- LumaAIを使用した動画生成
Kaku Drop 架空飴氏も動画生成には、LumaAIを使用されているものもありますので、今回は「LumaAI DreamMachine」を使用した動画生成を行おうと思います。
step
1ChatGPTでプロンプトの生成
まず初めに、ChatGPTなどのテキスト生成AIなどで、ベースとなる画像のプロンプトを生成してきます。
画像生成AIでは、イメージ通りの画像を生成するのが難しい…
そう感じるユーザーもおられるかと思いますが、生成する際に使用するプロンプトをより正確に作り出すことができればかなりの精度で画像が生成することができます。
ChatGPTにて指示した内容はこちら
日本のマクドナルドの店員さんの画像を生成しようと思います 特徴的には若い女のアルバイトの方で手にポテトを持っている様子を AI の画像で生成したいです 日本語で より細かく 忠実に再現できるようにプロンプトを作成してください。 その後に AI にそのまま指示を出せるように英語のプロンプトも出してください
そうすることで、以下のようなプロンプトをChatGPTが返答してくれます。
日本語プロンプト
日本のマクドナルドで働いている若い女性のアルバイト店員が、片手にポテトを持って微笑んでいる様子。制服は赤と黒を基調にしたマクドナルドの典型的なデザインで、エプロンをつけています。背景は明るく、レジカウンターやマクドナルドのロゴが見えるファーストフード店内の風景です。手に持っているポテトは揚げたてで、袋から少し溢れているように描かれています。店内には明るい照明があり、忙しさと活気が感じられる雰囲気です。
English Prompt
A young female part-time employee working at a McDonald's in Japan is smiling while holding a serving of fries in one hand. She is wearing the typical McDonald's uniform, which consists of red and black colors, along with an apron. The background is a bright fast-food restaurant scene, with the counter and the McDonald's logo visible. The fries in her hand appear freshly cooked, slightly spilling out of the container. The restaurant is well-lit, giving off a busy and lively atmosphere.
生成したプロンプトは、メモなどにコピーして、貼り付けておきましょう。
step
2画像生成AIにてベース画像を生成
次は生成したプロンプトを使って画像生成 AI にて画像を作成していきます。
画像生成 AI は、お好みのものを使っていただいてOKです。おすすめは最近アップデートがかかりさらにハイクオリティになったMIdjourney V6.1やFlux Proなどです。
Midhourneyで、生成する時の設定項目としては、以下の3つのものが上げられます。
- プロンプトの貼り付け
- アスペクト比の調整
- バージョンの指定
それぞれの項目の設定が完了したら、画像を生成していきます。アスペクト比の設定に関しては、16:9の設定にしておくと、どの動画生成AIでも、動画の変換がしやすいのでおすすめです。
生成できた画像がこちら
step
3LumaAIを使用した動画生成
最後に、生成した画像をLumaAI DreamMachineやGen-3 Alphaなどの動画生成AIに投入し、動画を作成します。
それぞれのツールに関する使い方は他の記事で紹介していますので、以下のリンクより参考にしてください。
最近の精製 AI の生徒がかなり高く、「画像生成 AI」→「動画生成 AI」の、たったこれだけで、高クオリティな動画を簡単に作成できます。
それでは、LumaAI DreamMachine移動し、先ほど生成した画像をアップロードしプロンプトを入力していきます。
2,3回の生成試してみた結果、以下のような動画が作成できました。
DreamMachineの生成のポイントとしては、最初と最後の画像を設定し、プロンプトをどのような動画の雰囲気にしたいかをしっかり記述することが必要です。
そうすることで、イメージに近い動画が生成できます。
最近の生成 AI のバージョンアップで動画生成 AI 特有の波状などは見られないものの、なかなか思い通りのものが一発で作ることはまだまだ難しいです…
Gen-3 Alphaで生成したみたものがこちら
現在のところ、より簡単なプロンプトでハイクオリティのものが作成できるのは「Gen-3 Alpha」の方かと、個人的には思います。
実際に追加したプロンプト
The young McDonald's employee stands at the counter, smiling warmly. Dynamic motion, dynamic blur, 30x speed, unsharp edges.
それぞれの動画生成AIに特徴がありますので、お好みで使い分けてみてください。
まとめ:今後の展望
以上、マクドナルドがAI技術を使ったCM動画を初めて起用した事例について解説しました。
AI技術が広告業界にもたらす影響は、今後さらに拡大することが予想されます。
特に動画制作の効率化やコスト削減、クリエイティブの自由度が増すことで、多くの企業がAI技術を導入する可能性が高いです。
もしこの記事を読んでAI技術に興味を持った方は、Rutine Laboでは他にもさまざまなAI関連のコンテンツを紹介しています。