この記事のポイント
- SWE-bench 80.9%でコーディング能力世界一を記録した最新AIモデル
- 約10分間の完全自律開発でネイティブアプリを作成可能
- 価格は前モデルから67%値下げ、月額$20のProプランから利用可能
AIの世界が大きく変わろうとしています。2025年11月24日、Anthropicが発表したClaude Opus 4.5は、コーディング能力で世界一のスコアを記録しました。
SWE-benchという実際のGitHub問題を解決するベンチマークで、史上初めて80%の壁を突破。80.9%という驚異的なスコアでGPT-5.1やGemini 3 Proを大きく引き離しました。さらに衝撃的なのは、Anthropicの社内採用試験で人間の候補者を上回る最高点を記録したことです。

- AIを活用してアプリ開発の効率を上げたいエンジニア
- コーディング学習中でAIサポートが欲しい初心者
- 最新AI技術の動向をチェックしたいIT業界関係者
この記事を読めば、Claude Opus 4.5の機能・使い方・競合比較・料金プランまで完全に理解できます。実際にアプリを自律開発させてみた検証結果も含め、実践的なノウハウを包括的に解説していきます。
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Claude Opus 4.5とは?コーディング能力世界一のAIモデル

Claude Opus 4.5は、Anthropic社が開発した最新のフラッグシップAIモデルで、特にプログラミング作業を自動化する能力が大幅に向上しています。
2025年9月のSonnet 4.5、10月のHaiku 4.5に続く3ヶ月連続のメジャーリリースとなりました。従来のAIモデルでは難しかった長時間の自律的なコーディング作業を、安定して実行できるようになっています。
Claude Opus 4.5の基本的な特徴は以下のとおり
- SWE-bench 80.9%: コーディングベンチマークで史上初の80%超え
- エージェントコーディング: 長時間の自律的な開発作業が可能
- 67%値下げ: 前モデルから大幅なコスト削減を実現
- ハイブリッド思考: 即座の回答と深い思考を切り替え可能
- 200Kコンテキスト: 大規模なコードベースも一度に処理
- セキュリティ強化: プロンプトインジェクション攻撃への耐性向上
Claude Opus 4.5は、claude.aiのProプラン(月額$20)から利用可能で、開発者向けにはClaude Code拡張機能やAPIも提供されています。

- アクセス方法①:claude.aiにアクセスしてGoogleアカウントでサインイン
- アクセス方法②:Proプラン(月額$20)に登録してOpus 4.5を選択
- アクセス方法③:プロンプトを入力してコード生成を開始
従来のAIコーディングでは、途中で止まったりエラーを出したりすることが多かったのですが、Claude Opus 4.5は最後まで自律的に完走できる安定性を獲得しています。
SWE-bench 80.9%が意味すること

SWE-benchは、実際のGitHubリポジトリから抽出された問題を解決できるかを測定するベンチマークです。単純なコード生成ではなく、既存のコードベースを理解し、バグを修正したり機能を追加したりする実践的な能力が問われます。
各モデルのSWE-benchスコア比較
- Claude Opus 4.5:80.9%(史上初の80%超え)
- GPT-5.1 Codex-Max:77.9%
- Claude Sonnet 4.5:77.2%
- Gemini 3 Pro:76.2%
この3〜4ポイントの差は、実務において「解決できる問題の数が10〜15%増える」ことを意味します。複雑なバグ修正やリファクタリング作業で、その差が顕著に現れます。
Claude Opus 4.5の使い方【3つの方法を解説】

Claude Opus 4.5を使うには、主に3つの方法があります。用途やスキルレベルに応じて最適な方法を選択してください。
方法1:Claude.aiで使う(初心者向け)
step
1claude.aiにアクセス
claude.aiにアクセスして、Googleアカウントまたはメールアドレスでサインインします。

step
2Proプランに登録
Opus 4.5を使うには、Proプラン(月額$20)への登録が必要です。現在のところ無料ユーザーはSonnet 4.5までしか利用できません。ローカル環境でバイブコーディングなどを行う方には、Max Planがおすすめになっています。

step
3モデルを選択
チャット画面の上部にあるモデル選択から「Claude Opus 4.5」を選択します。これで最高性能のモデルが利用可能になります。

方法2:Claude Codeで使う(開発者向け)

VS Code拡張機能「Claude Code」を使えば、既存のプロジェクトに対して直接AIの支援を受けられます。
Claude Codeのインストール手順:
- VS Codeの拡張機能で「Claude Code」を検索
- エディタを開き、Claudeのアカウントでログイン or インストールしてAnthropic APIキーを設定
- プロジェクトフォルダを開いてClaude Codeパネルから指示
Claude Codeを使えば、コードレビュー、リファクタリング、テスト作成、ドキュメント生成などを自動化できます。
私自身も普段はブラウザ版のクラウドよりClaude codeで、ブログの生成やバイブコーディングでアプリ開発をしています。初心者からするとハードルが高いように感じますが、圧倒的におすすめの方法です。
Claude codeの導入方法については以下の動画で詳しく解説しています。参考にしてみてください。
方法3:APIで使う(上級者向け)

自社サービスを開発する際には、AI機能を組み込みたい場合APIを利用します。
Python
import anthropic
client = anthropic.Anthropic()
message = client.messages.create(
model="claude-opus-4-5-20251101",
max_tokens=1024,
messages=[
{"role": "user", "content": "Hello, Claude!"}
]
)
今回のOpus4.5のモデルは、以前のモデル(Opus4.1など)に比べて、継続的に料金が安くなりました。このことから、ClaudeのAPIを使ったアプリ開発やサービスも使いやすくなったところが、今回の嬉しいアップデート情報です。
実際に使ってみた検証結果【4つのテスト】

それは実際にベンチマークの数字だけではわからないかと思いますので今回のアップデートでどのくらい変わったのか比べていきましょう。
検証1:オセロゲームの作成

初めに作ってみたのがオセロゲームです。プロンプトは以下のように簡単でシンプルなものを投げてみました。どこまで技術を利用して開発してくれるか試してみたものになります。
プロンプト:「おしゃれでかっこいいオセロゲームを作成してください。3Dテイストがいいです」
結果:
- JavaScriptとReactベースで完璧に動作するオセロを生成
- ゲームロジックは完璧、端っこまでちゃんと置ける
- デザインはやや控えめだが機能性は抜群
生成できたものがこちら
Gemini 3 Proは立体感のあるデザインを生成しましたが、端のマスに置けないバグがありました。Claude Opus 4.5はロジックの正確性で勝っている印象です。
検証2:スーパーマリオ風ゲーム

次に試してみたのが2Dのアクションゲームを作成してみました。Claude Sonnet3.5がリリースされたときはただの四角い主人公が移動するといった程度の精度でした。
当時はそれだけでも話題でしたが、今回のアップデートでさらに精度が高まったことは間違いありません。
プロンプト:「2Dのスーパーマリオみたいなアクションゲームを作成してください」
結果:
- 横スクロールのマリオ風ゲームを一発生成
- キャラクターの動き、ジャンプ、敵との当たり判定も実装
- ストーリー展開まで考慮されたコード
生成できたものがこちら
以前のClaude Opus 4とは比較にならないクオリティで、誰が見てもマリオと分かるゲームが一瞬で完成しました。
検証3:SVGの画像生成

続いて試してみたのはSVGの形式での画像生成です。ピンポイントでキャラクターの名前を指定して画像を作ってもらいました。今回のコーディング能力が格段に向上したことがわかる生成結果になりました。
プロンプト:「ピカチュウをSVGの画像で作ってください。」
生成できたものがこちら


同様のプロンプトを先日リリースされた OpenAI ChatGPT 5.1 に試したところとの差は明らかで、今回の Opus4.5 の方が精度が高いのがわかります。
検証4:ネイティブアプリの自律開発【本命】

Claude Codeを使って、Flutter製の「AI議事録アシスタントアプリ」を作成しました。
驚いたことに、今回のOpus4.5では、エージェントコーディングの機能も向上しました。そのため、一度指示すると、最初数回確認作業をするだけで、あとは自律的にアプリ開発し、最終エラーのチェックまで行い、こちら側に完成品を提示してくれました。
驚きの結果:
- 最初に数回の許可を出した後、約10分間完全自律で開発
- エラーチェックまで自動で実行
- 完成したアプリは正常に動作
- ダークモード切り替え、設定画面も完備
従来のモデルは途中で止まったりエラーを出したりしていましたが、Opus 4.5は最後まで自律的に完走しました。これがエージェントコーディングの真骨頂です。
競合比較:GPT-5.1・Gemini 3 Proとの違い
2025年11月は「AIモデル大激戦」の月でした。Google Gemini 3 Pro、OpenAI GPT-5.1、Anthropic Claude Opus 4.5が2週間以内に相次いでリリースされています。
総合比較表
| 項目 | Claude Opus 4.5 | GPT-5.1 | Gemini 3 Pro |
|---|---|---|---|
| SWE-bench | 80.9% | 77.9% | 76.2% |
| コーディング | 最強 | 強い | 強い |
| マルチモーダル | 良い | 最強 | 非常に強い |
| デザイン生成 | 普通 | 良い | 最強 |
| 自律作業 | 最強 | 強い | 強い |
目的別おすすめ
コーディング・開発作業 → Claude Opus 4.5
- 最高のベンチマークスコア
- エージェントコーディングに最適
- エラーが少なく安定
アイデア出し・ブレスト → ChatGPT(GPT-5.1)
- 面白いアイデアが出やすい
- 会話が自然でバランスが良い
デザイン・UI生成 → Gemini 3 Pro
- ビジュアルの生成が得意
- マルチモーダル性能が高い
どのモデルが一番優れているかといった観点ではなかなか議論が難しくなるかと思います。
おすすめのモデル使い分けについて
ChatGPT:アイディア出し、リサーチ活動、タスク作業、プロジェクト管理
Gemini:Workspace内のデータを連携させたいとき、Gemでよく使う処理のテンプレート化
Claude:テキストの生成やコーディング
価格・プラン詳細【2025年11月最新】
Claude Opus 4.5は、前モデルから67%の大幅値下げを実現しています。かなりお得に使えますので、APIを利用したいユーザーの方は、今回のモデルが特におすすめです。
サブスクリプションプラン
| プラン | 月額 | Opus 4.5 | 主な機能 |
|---|---|---|---|
| Free | $0 | × | Sonnet 4.5まで |
| Pro | $20 | ○ | Claude Code、ファイル実行 |
| Max | $100〜 | ○ | 20倍の使用量、会話メモリ |
| Team | $30/席〜 | ○ | 5名〜、コラボ機能 |
API料金
- 入力:$5/100万トークン(旧$15から67%ダウン)
- 出力:$25/100万トークン(旧$75から67%ダウン)
- プロンプトキャッシング:最大90%のコスト削減
- バッチ処理:50%のコスト削減
まとめ:もうエンジニアは不要なのか?

Claude Opus 4.5は、現時点で「コーディング能力世界一」のAIモデルです。
この記事のまとめ
- SWE-bench 80.9%で史上初の80%超え、GPT-5.1・Gemini 3 Proを上回る
- 約10分間の自律開発でネイティブアプリが完成するエージェントコーディング
- 価格は前モデルから67%ダウン、月額$20のProプランから利用可能
- コーディングはClaude、デザインはGemini、アイデアはChatGPTと使い分けが重要
「もうエンジニアは不要?」への回答は、完全に不要にはなりませんが、AIを使いこなせるエンジニアと使えないエンジニアの差は今後ますます開くでしょう。
Claude Opus 4.5は、エンジニアを置き換えるものではなく、エンジニアの能力を10倍にするツールです。ぜひclaude.aiでProプランに登録して、その実力を体験してみてください。
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