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Claude Haiku 5.5の使い方|料金10分の1は本当か、請求額とeffortの正解を検証

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この記事でわかること

  • Claude Haiku 5.5の料金と特徴
  • 料金10分の1を実際に出す設定
  • Sonnet 5.5・GPT-6 Lunaとの使い分け
  • ゲームや図解を作らせた実力

 

「僕が実際に問い合わせ10件の仕分けを5通りで回したら、Haiku 5.5は既定のままだとHaiku 4.5の約3分の1で、effortをlowにして初めて約10分の1になりました」

 

Anthropicから、Claudeでいちばん小さくて速いモデル「Claude Haiku 5.5」が出ました。単価は前のHaiku 4.5の10分の1と発表されていて、数字だけ見ると「全部Haikuに替えればいい」と思ってしまいます。僕も最初はそう考えていましたが、実際に請求額を測ってみると、設定しだいで安さが大きく変わるモデルでした。

 

こんにちは、ルーティンラボ(@rutinelabo)です。本記事では、2026年10月7日に公開されたClaude Haiku 5.5について、公式の資料で確かめた料金・性能と、自分のAPIで測った請求額、そしてSonnet 5.5・GPT-6 Luna・Opus 5.5と同じお題でゲームを作らせた結果をまとめます。

 

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結論|Claude Haiku 5.5は「量の多い軽い仕事」の係

Claude Haiku 5.5の結論をまとめた図(単価は10分の1・既定だと約3分の1・lowで約10分の1)

 

先に結論をお伝えします。Claude Haiku 5.5は、メールの仕分けや要約のように、決まった形の仕事をたくさんこなす係として使うのがいちばん向いています。単価は安く、反応も速いので、数をこなすほど効いてきます。

 

一方で、複雑なアプリ開発や、ミスしたくない作業の置き換えにはなりません。3〜4日使ってみて、使いどころをどう考えるかで価値が大きく変わるモデルだと感じました。数字で見るとこうなります。

 

見るところ 結果
公式の単価 Haiku 4.5の10分の1(入力0.10ドル・出力0.50ドル/100万トークン)
既定(effort medium)のまま使った請求 Haiku 4.5の約3分の1にとどまった
effortをlowにした請求 Haiku 4.5の約10分の1になった
向く仕事 仕分け・要約・定型文・速い返事
向かない仕事 判断が複雑な作業・長い資料づくり・図解・複雑な開発

請求額は2026年10月9日に自分のAPI(OpenRouter経由)で測った値。単価の出典:Claude API 料金(2026年10月時点・公式参照)

 

Claude Haiku 5.5とは|料金・コンテキスト・使える場所

Claude Haiku 5.5の位置づけ・料金・コンテキストと使える場所をまとめた図

 

Claudeには上からFable、Opus、Sonnet、Haikuの4つのモデルがあります。このチャンネルでは上の3つを取り上げることが多いのですが、実はいちばん下にHaikuというモデルが以前からあり、今回その最新版が出ました。公式は、分類・抽出・振り分けのように量が多く、待ち時間に敏感な仕事向けと説明しています。

 

項目 Claude Haiku 5.5
公開日 2026年10月7日
API料金(10万トークン以下) 入力0.10ドル・出力0.50ドル(100万トークンあたり)
API料金(10万トークン超) 入力0.50ドル・出力2.50ドル(5倍)
コンテキスト 100万トークン(Haiku 4.5は20万)
最大出力 12.8万トークン(Haiku 4.5は6.4万)
effort low・medium・high・xhigh・max(既定はmedium)
モデルID claude-haiku-5-5

出典:Claude API 料金・モデル一覧・公式発表(2026年10月時点・公式参照)

 

料金の0.10ドルはGPT-6 Lunaと同じ水準です。ただしこれはAPIで使った分だけ払う従量課金の話で、claude.aiのサブスクで使っている方には直接は関係しません。開発者の方以外は「安くて速いモデルが増えた」と覚えておけば十分です。

 

コンテキストウィンドウの100万トークンは、AIが一度に頭の中に置いておける量のことで、パソコンでいうメモリのような数字です。ここが小さいと、やり取りを数回しただけで前の話を忘れてしまいます。音声入力でAIと長く話す使い方が増えてきたので、この幅は以前より大切になっています。

 

使える場所とClaude Codeでの指定

Claude Haiku 5.5は、claude.aiの全プラン(Free・Pro・Max・Team・Enterprise)、Claude API、Amazon Bedrock、Google Cloud、Microsoft Foundryで使えます。Claude Codeはv2.1.293から、モデルの指定を「haiku」にするとHaiku 5.5で動きます。GitHub CopilotとCursorも公開日に対応しました。

 

claude --model haiku --effort low

 

僕の環境(Claude Code 2.1.295)でも、この指定で「claude-haiku-5-5」が動いていることを確かめました。なお、Amazon BedrockやGoogle Cloud経由で使う場合は、「haiku」がまだ前のHaiku 4.5を指すので、モデルIDをはっきり書いてください(出典:Claude Code 更新履歴・2026年10月時点)。

 

ベンチマーク|Haiku 4.5から大きく伸び、複雑な作業はSonnet 5.5

Claude Haiku 5.5のベンチマーク(OSWorld・ProgramBench・Terminal-Bench)をSonnet 5.5と比べた図

 

公式のベンチマークを見ると、前のHaiku 4.5からの伸びはかなり大きいです。特に見てほしいのは、パソコンの操作をどこまでこなせるかを測るOSWorldと、ターミナルを動かしてゴールまでたどり着けるかを測るTerminal-Benchです。

 

ベンチマーク Haiku 5.5 Haiku 4.5 GPT-6 Luna Sonnet 5.5
OSWorld 2.1(パソコン操作) 72.4% 15.7% 48.9% 83.9%
Terminal-Bench 4.0(複雑な作業) 39.2% 0.0% 16.4% 70.6%
GDPval-AA v2.1(知識労働) 1620 735 1437 1840

max effortでの公式の値。出典:Claude Haiku 5.5 公式発表(2026年10月時点・公式参照)

 

プログラムを書く力を測るProgramBenchでは、Haiku 5.5が82.0%で、Sonnet 5.5の79.7%を上回っています(システムカード)。一方で、より複雑な作業を測るTerminal-BenchはSonnet 5.5の半分ちょっとです。決まった仕事は得意でも、自分で考えながら進める長い作業はまだ上のモデルに分があります。

 

注意したいのは、この表がmax effortの値だということです。既定のmediumで使うと、知識労働のスコアは1620から1277に下がります。第三者のArtificial Analysisの評価でも、maxで43、mediumで34でした(Haiku 4.5は17、GPT-6 Lunaは38)。effortの設定で実力も料金も変わる、というのがこのモデルの大きな特徴です。

 

料金10分の1は本当か|既定のままだと約3分の1だった

問い合わせ10件の仕分けにかかった請求額を5通りで比べたグラフ

 

単価が10分の1なら請求も10分の1になるはず、と考えて確かめてみました。問い合わせ10件をカテゴリーに仕分ける同じ仕事を、5通りのモデルと設定で回し、実際に請求された額を並べています。

 

呼び方 10件の請求額 10件の合計時間
Haiku 5.5(既定のmedium) 0.001023ドル 22.5秒
Haiku 5.5(low) 0.000378ドル 21.1秒
GPT-6 Luna 0.000519ドル 26.7秒
Sonnet 5.5 0.006062ドル 18.7秒
Haiku 4.5 0.003458ドル 17.4秒

2026年10月9日・OpenRouter経由で実測(請求額は応答に返ってきた実際の額)

 

結果は、既定のままだとHaiku 4.5の約3.4〜3.7分の1でした。10分の1にならなかった理由は、Haiku 5.5が既定で「考えてから答える」ためです。短い仕分け1件でも、出力の約8割が考える分のトークンで、答えそのものは約40トークンしかありませんでした。考えた分も出力として料金がかかります。

 

effortをlowにすると考える量が減り、Haiku 4.5の約9〜11分の1まで下がりました。公式のうたう10分の1は、lowにして初めて出る数字です。なお、短い判定の待ち時間はHaiku 4.5やSonnet 5.5と同じくらいか、少し遅いくらいでした。「最速」は文章を書き出す速さの話で、短い仕事の待ち時間とは別物です。

 

effortの選び方

  • 仕分け・要約・定型文のような簡単な仕事はlow
  • 少し考えてほしい仕事だけmediumに上げる
  • xhighやmaxにするなら、Sonnet 5.5を使う方が早い

 

Haiku 5.5をxhighやmaxで動かすか、Sonnet 5.5をlowやmediumで動かすかは迷うところです。僕の結論は、ミスしたくない作業や考えることの多い作業は、最初からSonnet 5.5かOpus 5.5に切り替えることです。モデルとeffortの使い分けはClaude Codeのモデルとエフォート使い分けの記事でも詳しく紹介しています。

 

Claude Codeのモデルとエフォート使い分け|クレジット節約の判断基準

続きを見る

 

注意点|10万トークンを超えると単価が5倍

プロンプトが10万トークンを超えると請求が5.5倍になった実測の図

 

APIで使う方にいちばん注意してほしいのがここです。Haiku 5.5は、1回のリクエストのプロンプトが10万トークンを超えると、入力も出力も単価が5倍になります。入力は0.10ドルから0.50ドルへ、出力は0.50ドルから2.50ドルへ上がります。

 

本当に5倍になるのかを、公式の資料(システムカード)を読み込ませて確かめました。長さを少しだけ変えて、10万トークンの手前と先で1回ずつ「OKとだけ返して」と頼んだ結果です。

 

プロンプトの長さ 請求額 入力の単価
95,146トークン 0.0095166ドル 0.100ドル/100万トークン
105,219トークン 0.0526195ドル 0.500ドル/100万トークン

2026年10月9日・OpenRouter経由で実測(effort low)

 

長さは約1割しか増えていないのに、請求は5.5倍になりました。しかも10万トークンには、キャッシュから読み込んだ分も数えられます(出典:Claude API 料金・2026年10月時点)。長い資料を毎回読み込ませるエージェントの使い方では、気づかないうちに境界を超えやすいので気をつけてください。

 

もうひとつ、公式のシステムカードでは、頼みごとを断りすぎる傾向がほかのモデルより多いと書かれています。仕事で使う前に、自分の業務の文面で一度試しておくと安心です。

 

Sonnet 5.5・GPT-6 Lunaとの使い分け|乗り換えの判断

Haiku 4.5・GPT-6 Luna・Sonnet 5.5から乗り換えるべきかの判断をまとめた図

 

では、いま使っているモデルからHaiku 5.5に乗り換えるべきでしょうか。使ってみた感想と実測をもとに、僕なりの判断をまとめました。

 

いま使っているモデル 判断 理由
Haiku 4.5 乗り換えてよい 賢さが上がって、しかも安くなった
GPT-6 Luna どちらでもよい 単価は同じ。シンプルなやり取りなら差は小さい
Sonnet 5.5 置き換えにはならない 複雑な作業はSonnet 5.5の方が全然対応できる

 

GPT-6 Lunaを使っている方が、Haikuを使いたいからといってAnthropicのサブスクを新しく契約する必要はないと思います。逆に、Claudeだけを使っている方なら、軽い仕事の係をHaiku 5.5に統一するのはありです。僕自身はOpenClawのチャットの既定をGPT-6 Lunaで動かしていますが、そこをHaikuに置き換えて統一してもいいと考えています。

 

  • 向く仕事:メールや問い合わせの仕分け、文章の要約、定型文の作成、すぐに返事がほしい場面
  • 向かない仕事:判断基準が複雑なもの、長い文章や資料づくり、図解、複雑なアプリ開発

 

特に良かったのは、返事の速さが大事な場面です。いま自作している音声エージェントでも、返答を早く返してほしいところにHaikuを使うとかなり快適でした。Sonnet 5.5の実力はClaude Sonnet 5.5の検証記事で詳しく紹介しています。

 

Claude Sonnet 5.5の使い方|effortはhighが正解?Opus 5.5の半額で実装力を検証

続きを見る

 

2Dアクションゲーム|コース設計は賢いが、見た目はSonnet 5.5と差

Claude Haiku 5.5が作ったマリオ風の2Dアクションゲームのプレイ画面

 

ここからは、Sonnet 5.5の回と同じお題をHaiku 5.5に作らせた結果です。まずはマリオ風の2Dアクションゲームです。見た目のクオリティは低いものの、段差をギリギリ登れるところまで計算したコース設計になっていて、ここはすごく賢くなったと感じました。

 

同じお題をSonnet 5.5で作ると、絵の作り込みだけでなく、ゲームのサクサク感までまったく違いました。内部で何が違うのかはわかりませんが、遊んだときの気持ちよさ(UX)や画面の設計(UI)まで、賢いモデルほど細かく作り込んでくれます。

 

Sonnet 5.5が同じお題で作った2Dアクションゲームのプレイ画面

 

ちなみに、同じ2DアクションをGPT-6 Lunaに作らせたら、画面が固まって遊べませんでした。軽いモデルを回すと、こういうエラーも起こります。そのなかでHaiku 5.5は、遊べる形まできちんと仕上げてきました。

 

3Dアスレチックゲーム|Haikuは堅実、GPT-6 Lunaは派手

Claude Haiku 5.5が作った3Dアスレチックゲームのプレイ画面

 

次は3Dのアスレチックゲームです。Haiku 5.5は遊べるレベルでしっかり作ってくれました。3Dは難しいお題ですが、背伸びせずに、できることをシンプルに作る印象です。以前の軽いモデルでは、無理に作って3Dの表現が荒れるエラーがよくありましたが、今回はそれがありませんでした。

 

GPT-6 Lunaで同じお題を作ると、グラフィックがかなり充実しています。3Dのゲームに関しては、見た目は正直Lunaの方が好みです。ただ、ジャンプのボタンを長押しするとどこまでも飛べてしまい、ゲームとしての面白さは薄くなっていました。

 

GPT-6 Lunaが同じお題で作った3Dアスレチックゲームの画面

 

マインクラフト風のボクセルゲームも作らせましたが、こちらは問題なく作れました。最近はFlash系のような軽いモデルでもマインクラフト風は作れるようになっていて、Haiku 5.5もさすがの出来でした。

 

マリオカート風ゲーム|操作が左右逆、Opus 5.5とは別物

Claude Haiku 5.5が作ったマリオカート風レースゲームのプレイ画面

 

特徴的だったのがマリオカート風のレースゲームです。なんとなく走れるレースにはなっていますが、クオリティは低く、敵のカートの運転もかなり下手でした。そして残念なことに、右に曲がるキーで左に曲がるように、左右の操作が逆になっていました。

 

同じお題をOpus 5.5で作ると、まったく別物の出来です。3Dのグラフィックも、ライブラリのThree.jsだけでここまで作れるのかというレベルでした。複雑なゲームや開発を任せるなら、上のモデルに切り替える方が安心です。Opus 5.5についてはClaude Opus 5.5の解説記事でまとめています。

 

Opus 5.5が同じお題で作ったマリオカート風レースゲームの画面

 

図解とブログ記事|文章は見やすいが、仕上げは上位モデル

Claude Haiku 5.5が作ったハーネスエンジニアリングの図解資料

 

ゲーム以外の生成物も見てみます。ハーネスエンジニアリングについての資料(図解)を作らせると、シンプルながら上手に表現してくれました。Haiku 5.5は、無理に背伸びするより、自分が到達できる目標をはっきり理解して、そこを忠実に仕上げる力が高くなったモデルだと感じます。

 

Claude Haiku 5.5が作ったマリオ64風の3Dゲームの画面

 

反対に苦手だったのは、スーパーマリオ64風の3Dゲームです。キャラクターの顔はなかなかひどい仕上がりで、ここは上のモデルとの差がはっきり出ました。

 

Claude Haiku 5.5が書いた自分自身の分析ブログ記事の画面

 

最後に、Haiku 5.5自身を分析するブログ記事を書かせました。箇条書きや段落の作り方、引用の引き方、表の差し込みまで見やすく、文章を作る力はそれほど悪くありません。軽いモデルで下書きを量産したい方にはおすすめです。ただ、しっかり仕上げた記事を作るならSonnetやOpusになるので、ブログを丸ごとHaikuに任せるレベルではないと感じました。

 

まとめ

Claude Haiku 5.5の使い方

 

Claude Haiku 5.5を使ってみてわかったことをまとめます。

 

  • 単価はHaiku 4.5の10分の1。ただし既定のままの請求は約3分の1
  • effortをlowにすると、請求も約10分の1まで下がる
  • 10万トークンを超えると単価が5倍になるので、長い入力に注意
  • 仕分け・要約・定型文・速い返事の係に向き、複雑な開発はSonnet 5.5以上
  • ゲームは背伸びせず堅実に作るが、見た目の作り込みは上位モデルと差がある

 

モデルの特徴を知ったうえで、どの場面に使うかを決めておくと、AIを無駄なく使えます。量の多い軽い仕事はHaiku 5.5、考える仕事はSonnet 5.5以上、という分担から試してみてください。

 

今回の請求額の比較表と、effortの選び方、仕分けのプロンプト全文は、公式LINEで合言葉「ハイク実測」と送ると受け取れます。より実践的なAIの使い方は、YouTubeメンバーシップのスタンダードAIプランやビジネスAIプラン、限定のDiscordコミュニティで共有しています。

 

  • この記事を書いた人

せなお

RutineLaboの管理人:せなお。 AIやITに関する情報発信中。ブログでは最高月間1.8万PVを達成 | YouTubeチャンネル収益化 | 総フォロワー数12,000人以上。 副業からスタート、合同会社Routinelaboを運営中

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