この記事でわかること
- CLAUDE.mdとは何か(Claude Codeの設定ファイル全種の役割)
- Opus 5で出力が長くなった実例と設定を見直すべき理由
- 公式コマンド/checkupでCLAUDE.mdを棚卸しする方法
- 消していい指示と絶対に残す指示の線引き
まず2分で全体像をつかみたい方はこちら
この記事の要点だけを2分にまとめた解説スライドです。詳しい中身はこの下の本文で解説しています。
「僕がブログ生成をFable 5からOpus 5に切り替えたら、同じ指示なのに記事の文字数が約2倍になりました」
Claude Opus 5は賢くなった分、よく考えてたくさん書くモデルになりました。つまり、前のモデルに合わせて育ててきたCLAUDE.mdをそのまま使い続けると、指示が重複してムダな処理が増えます。設定ファイルの棚卸しが必要になった、ということです。
こんにちは、ルーティンラボ(@rutinelabo)です。今回は前回のOpus 5実機検証の続編として、CLAUDE.mdをはじめとするClaude Codeの設定ファイルの役割と、Opus 5時代の直し方をまとめます。設定を触ったことがない方にも分かるよう、ファイルの種類から順に解説していきます。
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Claude Opus 5とは|値段そのままで中身だけ入れ替わった
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CLAUDE.mdとは|Claudeへの「事前のお願い」ファイル

CLAUDE.mdは、Claude Codeが会話を始めるたびに最初に読み込む特別なファイルです。ビルドコマンドやコードスタイル、作業のルールなど、コードからは推測できない前提を書いておくと、毎回のセッションに自動で反映されます。
イメージとしては、AIへの「事前のお願い」です。毎回プロンプトで伝えていた注意事項や、避けてほしいこと、環境の情報を一度書いておけば、以降はその条件を満たしたうえで作業してくれます。
僕自身のホームディレクトリのCLAUDE.mdには、たとえば公開物に本名を出さないという禁止事項や、作業の区切りでコミットとプッシュをセットで行う運用ルールを書いています。こうした設定はホームに置いておくだけで、配下のすべてのプロジェクトに効きます。
Opus 5で何が変わったか|出力が長くなった実測

まず前提として、Opus 5は返答や書き出すドキュメントが前のモデルより長くなった、と公式が明言しています(2026年7月時点・公式プロンプトガイド)。
これは実際のアウトプットにはっきり出ます。僕はWordPressのブログ記事生成にClaudeを使っているのですが、Fable 5で作っていた記事とOpus 5に切り替えてから作った記事を並べると、文字数はおよそ2倍。目次の項目数も段落の構成も、明らかに長くなりました。
誤解のないように言うと、質が下がったわけではありません。第2段落・第3段落と段落の組み分けは上手にこなしてくれます。ただ、よく考えて長く書くモデルになった以上、こちらの指示書が古いままだと、もともと自分でやることを二重にお願いする形になり、処理の重複でムダに時間とトークンを使うことになります。
Claude Codeの設定ファイル全種マップ

CLAUDE.mdの直し方に入る前に、Claude Codeのプロジェクトに自動で作られていくファイルたちを整理しておきます。気づいたら増えていた、という方も多いはずです。
| ファイル | 役割 | 主に書く人 |
|---|---|---|
| CLAUDE.md | 全セッションで読み込まれる前提ルール(お願い) | 人間 |
| メモリ(memory) | セッションのやり取りから必要な情報を蓄積 | AI |
| Skills | 作業手順・ドメイン知識のパッケージ。スラッシュコマンドで呼び出し | 人間+AI |
| Rules | 条件つきで読み込まれるルール(パス指定で使い分け) | 人間 |
| settings.json | Claude Code本体の動作設定(権限など) | ほぼAI |
| hooks | トリガー発生時に必ず実行される仕組み | ほぼAI |
ポイントは、マークダウン系(CLAUDE.md・メモリ・Skills)は人間が読める「お願いと知識」、JSON系(settings.json)とhooksはClaude Code自体が使う仕組み、という役割分担です。
hooksとCLAUDE.mdの決定的な違い

公式ドキュメントがはっきり書いている違いがあります。CLAUDE.mdの指示はあくまで助言的で、AIが従うことを期待するものです。一方hooksは決定論的で、トリガーが発生したら必ず実行されます(公式ベストプラクティス)。
つまり、絶対に毎回やってほしいことはCLAUDE.mdに書くのではなく、hooksにするのが正解です。hooksの中身はAIにお願いすれば自動で組んでくれるので、人間が書く必要はほぼありません。
CLAUDE.mdの階層ルール|ホームとプロジェクトはマージされる

CLAUDE.mdは複数の場所に置けます。ホームディレクトリの ~/.claude/CLAUDE.md は全セッションに適用され、プロジェクト直下の ./CLAUDE.md はそのプロジェクトで適用されます。プロジェクト側はgitに入れてチーム共有できます。
ここで大事なのは、階層は上書きではなく併用だということです。ホームの設定とプロジェクトの設定は両方が読み込まれて、2つの条件が同時に効きます。だからホームには全プロジェクト共通の原則だけを置き、プロジェクト固有の設定は各プロジェクトのCLAUDE.mdに足していく、という設計が正解になります。
逆に言うと、ホームに具体的な設定を書きすぎると全プロジェクトに効いてしまい、汎用性がなくなります。ホームを完璧にしたからプロジェクト側は不要、ということにもなりません。役割を分けて短く保つのがコツです。
他のファイルを取り込むimport構文も用意されています。
# CLAUDE.md の import 構文の例
See @README.md for project overview and @package.json for available npm commands.
# Additional Instructions
- Git workflow: @docs/git-instructions.md
- Personal overrides: @~/.claude/my-project-instructions.md
長さの正解|公式は行数より「1行ごとの削除テスト」

よくCLAUDE.mdは200行以下にすべきという数字を見かけますが、公式ドキュメントに具体的な行数の指定はありません。公式が推奨しているのは、簡潔に保つことと、1行ごとに「これを消したらClaudeがミスをするか?」を自問して、Noなら削るというテストです。
そして理由も明確に書かれています。肥大化したCLAUDE.mdは、本当に守ってほしい指示が無視される原因になる、と。書けば書くほど賢くなるどころか、ルールを守らないぼやっとしたAIができあがるわけです。
僕の実感としては、100行前後かそれ以下に収まっているのが調子のいい状態です。常時は使わないドメイン知識や作業手順はSkillsに分けておくと、必要なときだけ読み込まれるので毎回のセッションを圧迫しません。
/checkupで棚卸し|分割・移設の候補を自動で出す

ここからが今回の本題です。Opus 5に合わせてCLAUDE.mdを手で見直すのは大変ですが、公式にメンテナンス用のコマンドが用意されました。それが/checkupです(Anthropicのエンジニア Boris Cherny氏の発表・2026年7月)。
実行すると、次のような整理を提案してくれます。
- 使っていないスキル・MCP・プラグインを整理してコンテキストを節約
- ローカルのCLAUDE.mdとgit管理版の重複を排除
- 肥大化したルートCLAUDE.mdをネストしたCLAUDE.mdとスキルに分割
- 動作の遅いhooksを無効化
- Claude Code本体を最新版にアップデート
安全面も配慮されていて、変更前には必ず確認が入ります。CLAUDE.mdの編集はワーキングツリーに置かれるので、git diffで差分を見てからコミットできます。勝手に書き換わることはありません。
注意:行数が減った=良くなった、ではない
ひとつ注意してほしいのが、分割後の見え方です。/checkupなどでCLAUDE.md本体を短くしても、中身がスキルや参照先ファイルに移っただけなら、参照される総量はむしろ増えることがあります。
本体の行数だけを見て軽くなったと判断せず、参照先がどれだけ増えたかまで含めてチェックするのがおすすめです。棚卸しのゴールは行数削減ではなく、ムダな指示と重複の削減です。
消せる指示・残す指示の判断基準

ではOpus 5時代のCLAUDE.mdから、何を消して何を残すのか。公式の指針と実際に棚卸しした経験から、判断基準を表にまとめます。
| 区分 | 例 | 扱い |
|---|---|---|
| 検証系の指示 | 検証しなさい/ダブルチェックせよ/返答前に再検証せよ | 消す(Opus 5は言われなくてもやる) |
| コードから分かること | コードを読めば再発見できる構成説明・標準的な言語慣習 | 消す |
| hooks化済みの指示 | ツールが必ず実行する仕組みが既にある項目 | 消す(移設完了を確認してから) |
| 個人・環境固有のルール | 禁止事項/出してはいけない名前/ファイルの場所/命名規則 | 絶対に残す |
線引きの本質はシンプルで、モデルがいくら賢くなっても読み取れない文脈だけを残す、です。あなた個人のルールやパソコン固有の設定は、コードをどれだけ読んでも分かりません。逆に、賢いモデルなら当たり前にやることを指示として残すと、作業が重複して同じ処理を何度も繰り返す原因になります。
前回の記事でも紹介したとおり、公式は消してよい指示を具体的な文言で名指ししています。まだの方はそちらもあわせて確認してみてください。
Fable 5との使い分け|設計と作業でモデルを分ける

最後に、棚卸しとセットで考えたい運用の話です。Fable 5は全体的な判断や推測がかなり得意なモデルなので、ハーネスの仕組みの設計やエージェントを動かす仕組みの構築はFable 5に任せます。
そこから先の一つひとつの作業は、パワフルなのにコストが半分のOpus 5に振る。この分担をCLAUDE.mdやsettingsに落とし込んでおくと、費用を抑えながら両方のいいとこ取りができます。僕も実際にこの構成で運用しています。
まとめ

Opus 5時代のCLAUDE.md棚卸しについて、設定ファイルの全体像から判断基準までまとめました。
- CLAUDE.mdは毎セッション読み込まれる「事前のお願い」。書くほど賢くなるは誤解
- 階層は上書きでなく併用。ホームは共通原則だけ・プロジェクト固有は各フォルダへ
- 長さは行数より、消したらミスが起きるかの削除テストで判断
- 棚卸しは公式の/checkupが便利。ただし行数減=改善ではない(参照先の膨張に注意)
- 消すのは検証系・コードから分かる項目。個人固有ルールと禁止事項は絶対に残す
動画の後半では、実際にFable 5やOpus 4.8仕様だったCLAUDE.mdをOpus 5仕様に移行していく手順と、そのまま使えるチェック用プロンプトの配布をメンバーシップ限定で公開しています。より具体的に設定を詰めたい方はそちらもどうぞ。
まずは自分のCLAUDE.mdを開いて、1行ずつこれを消したらミスが起きるか?と自問するところから始めてみてください。それだけでも、Opus 5の本来の速さがかなり戻ってくるはずです。

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