結論と要点
- Grok 4.5はAPI入力$2/出力$6(100万トークンあたり)で、賢さより「速さ×安さ」に振り切ったコーディング特化モデル(2026年7月・公式参照)
- コンテキストは50万トークン、生成速度は公式で80トークン/秒。実際に4つのプロジェクトを約5分で一括生成できた
- Grok BuildやCursorで無料で試せるので、コストをかけずに実力を確認できる
- 賢さはOpus 4.8ほどではないが、Webページ制作やデモサイトの完成度は十分実用レベル
「僕が実際にGrok 4.5で3Dゲーム・Webページ・YouTubeクローンなど4プロジェクトを一括で頼んだら、5分足らずで全部形になりました」
最近はFable 5やGPT-5.6のように「とにかく賢いモデル」が増えました。ただ賢いモデルは考え込む分レスポンスが遅く、トークン消費もコストも一気に膨らみます。上限にすぐ届いて困っている人も多いはずです。
こんにちは、ルーティンラボ(@rutinelabo)です。今回はSpaceXAI(旧xAI)がリリースした最新モデルGrok 4.5を、実際に使った検証結果とあわせて、料金・使い方・得意不得意まで正直にレビューします。
同じくコーディング用途で比較されるGPT-5.6の実機検証は、以下の記事でも紹介しています:GPT-5.6を実機検証|Codexで画像生成までサブスク枠内で完結する使い方
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GPT-5.6を実機検証|Codexで画像生成までサブスク枠内で完結する使い方
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Grok 4.5とは|SpaceXAIのコーディング特化モデル

Grok 4.5は、イーロン・マスク氏がCEOを務めるSpaceXAI(旧xAI)が開発した生成AIモデルです。「Grok」はすでに知名度のあるモデルですが、その最新版が今回のGrok 4.5になります。
最大の特徴は、コーディングやエージェントタスクに特化している点です。テキストエディタの「Cursor」からも利用でき、開発ワークフローに組み込みやすいのが強みです。基本スペックを、公式情報をもとに整理しました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 開発元 | SpaceXAI(旧xAI・イーロン・マスクCEO) |
| リリース | 2026年7月8日 |
| コンテキストウィンドウ | 500,000トークン |
| 生成速度 | 80トークン/秒(公式)/実測91.3トークン/秒 |
| 入力 | テキスト+画像 |
| 主な機能 | 関数呼び出し・構造化出力・Web検索・X検索・コード実行 |
| 利用場所 | Grok Build・SpaceXAIコンソール・Cursor |
数値はSpaceXAI公式ドキュメントを参照(2026年7月時点)。コンテキストは50万トークンと、他の大手モデルよりやや控えめですが、日常的なコーディングには十分な広さです。
なぜ注目? Grok 4.5の料金が安い理由

Grok 4.5が話題になっている最大の理由は、やはりコスト面です。最近の賢いモデルは出力価格が高騰し、Fable 5なら出力$10前後、GPT-5.6でも最低$5前後が当たり前になってきました。
それに対してGrok 4.5のAPI価格は、100万トークンあたり入力$2・出力$6です。同等クラスの性能を、より安く動かせる設計になっています。主要な価格を整理します。
| 区分 | 入力(/100万トークン) | キャッシュ入力 | 出力(/100万トークン) |
|---|---|---|---|
| Grok 4.5(通常) | $2 | $0.50 | $6 |
| Grok 4.5(20万トークン超) | $4 | $1 | $12 |
価格はOpenRouterを参照(2026年7月時点)。プロンプトが20万トークンを超えると単価が2倍になる段階制なので、長大なコードベースを丸ごと渡すときは注意しましょう。
「最高性能は要らないが、無料〜低コストでサクサク使いたい」というユーザーには、この価格設定は大きな魅力です。トークン消費を気にせず試せるモデルを探していた人にこそ向いています。
ベンチマークで見る実力|Opus 4.8との差

気になるのが実際の性能です。Grok 4.5は「何でも一番賢い」タイプではありません。公式サイトが、あえてナンバーワンでない部分も正直に公開しているのは好感が持てます。主要ベンチマークを見てみましょう。
| ベンチマーク | Grok 4.5 |
|---|---|
| Terminal Bench 2.1 | 83.3% |
| SWE Bench Pro(解決率) | 64.7% |
| DeepSWE 1.1(中立ハーネス) | 53%(同条件のOpus 4.8は59%) |
数値はベンチマーク比較レポートを参照(2026年7月時点)。マスク氏は「ほぼOpus 4.7相当で高速」と表現していますが、中立的な条件のベンチではOpus 4.8にわずかに届きません。
正直な性能評価
「Opus 4.8と完全に同等」ではなく、Opus 4.8にかなり近い賢さを、半分以下のコストと圧倒的な速度で使えるのがGrok 4.5の立ち位置です。Opus 4.8そのものの実力は、以下の記事で詳しく検証しています。
Opus 4.8のゲーム・アプリ自作の実力はこちら:Claude Opus 4.8でゲームも動画編集ソフトも自作|新機能を徹底解説
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【2026年最新】Claude Opus 4.8でゲームも動画編集ソフトも自作|新機能を徹底解説
続きを見る
Grok 4.5を無料で使い始める手順(CLI)

ここからは実際の使い方です。Grok 4.5は無料で試せるので、まずは自分の環境で触ってみるのがおすすめです。今回はCLI(コマンドラインツール)から使う方法を紹介します。無料枠でも画像生成まで使えます。
step
1公式サイトのインストールコマンドを実行

ご自身のターミナルやPowerShellを開き、公式サイトに表示されるインストールコマンドを貼り付けて実行します。
# 公式サイトに表示されるインストールコマンドをターミナルに貼り付けて実行
# 例)ターミナル / PowerShell で1行を実行するだけ
step
2バージョン表示でインストールを確認

インストールが完了すると、Grokのモデルバージョンが表示されます。ここで表示が出ればセットアップは成功です。
step
3コマンドを打ってGrokを起動

ターミナルで起動コマンドを打つと、CLI画面が立ち上がります。試しに「AIエージェントを小学生にもわかるように説明して」と送ってみてください。
# Grokを起動
grok
実際に送ってみると、レスポンスが非常に速いのが一番の驚きでした。考え込んで良い答えを出すモデルが増えた今、サクサク返ってくる体験は想像以上に快適です。
なお、今回解説に使った台本兼マニュアルは、公式LINEにメッセージをいただくとそのまま使える形で配布しています。導入コマンドをコピーして使いたい方は、記事末尾のLINEからどうぞ。
検証①:4プロジェクトを約5分で一括生成

実力を測るため、いつも新モデルに試している課題をまとめて依頼しました。3Dアクションゲーム・Webページ・3Dオセロ・YouTubeクローンの4つです。
結果は驚きで、4プロジェクトすべてを約5分で完成させてくれました。1つずつ順番に頼むのではなく一気に投げても、処理が速いのでストレスがありません。まずは3Dアクションゲームから見ていきます。

操作感は良好で、当たり判定もしっかり効いていて夢中になれるゲームに仕上がりました。一方で主人公キャラの見た目は雑めです。Grok 4.5は3Dキャラの表現は苦手なようで、その分エラーを起こさずゲーム性の担保に力を割いている印象でした。
検証②:WebページとYouTubeデモサイトの完成度

次にWebページ制作です。ここは安定してきれいなクオリティでした。1枚もののレイアウトを整った形で作り、記事やリンク、アイコンまで連動させて埋め込んでくれます。
「最高峰のクオリティまでは要らないが、無料でサクッと自己紹介サイトを作りたい」という用途なら、Grok 4.5は十分すぎる出来です。

続いてYouTubeのデモサイト。レイアウトはほぼ完璧で、登録チャンネル欄などの構成や雰囲気をしっかり再現してくれました。さらに驚いたのが画像生成の速さと精度です。サムネ画像を少しずつズームさせ、動いて見えるように工夫する演出まで再現していました。
ユーザーの意図をくむ設計
「動いているように見せたい」というユーザーの狙いを先読みして表現に落とし込む。この意図をくむ姿勢と画像生成の速さは、Grok 4.5の隠れた好ポイントでした。
検証③:苦手だった3Dオセロと2Dゲーム

良い部分だけでなく、惜しい部分も紹介します。4つのうち3Dオセロだけはプレビュー画面が生成されず、初回はうまく動きませんでした。修正を指示すると動くようにはなりましたが、仕上がりはごく普通のゲームでした。
最後に、キャラ画像を生成しながらの2Dドット絵アクションゲームも試しました。ゲーム自体はサクサク動くものの、主人公キャラが極端に小さかったり、敵キャラの背景が透過されなかったりと、微調整前提の惜しい出来でした。
- 得意:Webページ・デモサイトのレイアウト、コーディングの安定性、画像生成の速さ
- 苦手:3Dキャラ・3D空間の描画、キャラ画像の細かなサイズ調整・背景透過
- 共通の武器:とにかく速い生成スピードと、無料で試せる手軽さ
キャラのサイズなど細部を調整すれば、それっぽいゲームは十分作れます。完璧を求めず、まず形にしてから直していく使い方と相性が良いモデルです。
まとめ:Grok 4.5は「速さ×安さ」で選ぶモデル
Grok 4.5は、最高性能を狙うモデルではありません。しかしOpus 4.8に近い賢さを、半分以下のコストと圧倒的な速度で使えるという、明確な強みを持ったモデルです。

- API入力$2・出力$6と安く、無料でも試せる(2026年7月・公式参照)
- 生成が速く、4プロジェクトを約5分で一括生成できた
- Webページ・デモサイトの完成度は高く、画像生成も高速
- 3Dキャラ描画やゲームの細部は苦手。用途を選べば十分実用的
トークン消費やコストに悩んでいた方、賢くて速いモデルを探していた方は、まず無料枠でGrok 4.5を触ってみてください。良いところも惜しいところも見えたうえで、自分の用途に合うか判断できるはずです。
より賢いモデルとの使い分けが気になる方は、ゲーム生成に強いFable 5の検証記事もあわせてどうぞ:Claude Fable 5徹底検証|Opus 4.8と段違いのゲーム生成能力
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