バイブコーディング・Claude Code

Claude Codeのセッション間メッセージ|伝言でコピペ往復が消える

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Claude Codeのセッション間メッセージのアイキャッチ

この記事でわかること

  • Claude Codeのセッション同士で伝言を飛ばす方法
  • 伝わるものと、伝わらないものの境界
  • 相手が一覧に出ないときに確認すること
  • Codexやジェミニともつなぐagmsgという選択肢

 

「隣のターミナルに内容を伝えておいて」と頼むだけで、話が通じるようになりました。

 

Claude Codeを2つ3つ並べて動かしていると、必ずぶつかるのがターミナル間の受け渡しです。片方で決めたことをもう片方に伝えたいだけなのに、出力を選択してコピーして、隣の画面に貼り付ける。それが面倒で引き継ぎ用のファイルを作ると、今度はそのファイルを読ませる手間が増えます。この往復が地味に効いていました。

 

こんにちは、ルーティンラボ(@rutinelabo)です。今回はClaude Codeに入った、起動中のセッション同士でメッセージを送り合う機能を紹介します。設定は要らず、バージョンさえ上がっていればすでに動いています。以前扱ったモデルとエフォートの使い分けと同じく、日々の消費と手数に直接効いてくる話です。

 

Claude Codeのモデルとエフォート使い分け|クレジット節約の判断基準

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Claude Codeのセッション間メッセージとは

2つのターミナルのセッション間でメッセージが届いている画面

 

Claude Codeでは、ターミナルで開いているひとつの画面をセッションと呼びます。これまでセッションは完全に独立していて、隣で何が起きているかを知る手段はありませんでした。今回入ったのは、そのセッション同士でテキストを送り合える仕組みです。

 

操作としては、こちらから何かを起動する必要はありません。バージョンが条件を満たしていれば最初から有効になっていて、日本語で「隣のセッションに伝えておいて」と頼めば、Claudeが自分で相手を探して届けます。裏側ではListAgentsで届く相手を調べ、SendMessageで名前を指定して送る、という2つのツールが動いていますが、これを人間が呼ぶ場面はありません。

 

項目 仕様
必要バージョン Claude Code v2.1.224以降
有効化の操作 不要(条件を満たすセッションでは最初から動いている)
対応OS macOSとLinux(WSL 2の中のLinuxを含む)。ネイティブWindowsは非対応
使えない環境 Amazon Bedrock/AWSのClaude Platform/Google CloudのAgent Platform/Microsoft Foundry
渡るもの プレーンテキストのみ。会話履歴やファイルは渡らない
届くタイミング 相手が作業中ならツールの切れ目で読む(実行中の処理は中断されない)
相手の確認 /list-agents(別名 /peers

出典:Claude Code公式ドキュメント Message your other Claude Code sessions(2026年8月時点・公式参照)

 

同じマシンの中でやり取りするぶんには、メッセージはAnthropicのサーバーを通りません。セッションごとのソケットを直接使う設計なので、手元で完結します。別のマシンやブラウザ版のセッションへ送る場合だけサーバーを経由する、と覚えておけば十分です。

 

1本の収録で4つの工程が詰まっていた話

1つのセッションに文字起こしからブログ・ショート・動画編集まで並んだタスク一覧

 

この機能をありがたいと感じた理由は、自分の作業の詰まり方にあります。僕はYouTube動画を1本収録すると、その素材からブログ記事、ショート動画、本編の動画編集、編集者に渡すファイルの用意まで、まとめてClaude Codeにやってもらっています。

 

問題は、この全部を1つのセッションの中で終わらせていたことでした。動画を読み込んで文字起こしをして、記事を書いて、ショートを作って、編集に回す。工程を並べると分かりますが、かなりの量です。1本ぶんを処理し終えるまでに30分から1時間かかる仕組みを、自分で作ってしまっていました

 

もちろん工程ごとにスキルは分けてあるので、セッションを分けて別々に投げることはできます。ただそうすると、同じ元動画の情報を僕がもう一度打ち直すことになります。2回でも3回でも同じ説明をするうちに、結局どのセッションも履歴が膨らんで重くなっていく、という繰り返しでした。

 

  • 1つのセッションに全工程を積む:待ち時間が長く、履歴も膨らむ
  • 工程ごとにセッションを分ける:同じ前提を人間が何度も打ち直す
  • 伝言が使える今:分けたうえで、前提だけをセッション同士で渡せる

 

1つの内容をもとに、必要な情報だけをセッション間で受け渡せる。この一点で、工程を分けることの面倒くささが消えました。

 

まずバージョンを確認する

claude updateでバージョン2.1.226を確認したターミナル

 

使えるかどうかはバージョンで決まります。v2.1.224以降であれば対象で、それより前だと機能そのものが存在しません。ターミナルの環境によって更新のしかたは違いますが、多くの場合は更新用のコマンドを1回叩けば上がります。

 

claude update

 

僕のMacは2.1.226でした。条件を満たしているので、この時点ですでに伝言は使える状態です。自分でオンにした覚えがなくても動いている、というのがこの機能のいちばん分かりやすい特徴だと思います。

 

2つのターミナルで伝言を飛ばす手順

やることは3ステップです。セッションに名前を付けて、届く相手を確認して、あとは日本語で頼むだけになります。

 

step
1
/rename でセッションに名前を付ける

renameコマンドでセッションに名前を付けている画面

 

まず送る側と受け取る側、それぞれのセッションに名前を付けます。今回は音声AIエージェントの作業をしているセッションを開いていたので、片方を1、もう片方を2としました。名前を付けなくても作業フォルダの名前から自動で命名されますが、自分で付けたほうが指定するときに迷いません。

 

間違えやすいポイント

ターミナルのウィンドウやタブに付いている名前は、セッションの名前ではありません。伝言の宛先になるのは、あくまで/renameで付けた名前のほうです。

 

step
2
/list-agents で届く相手を確認する

list-agentsで届く相手のセッションが一覧表示された画面

 

次に、送りたい側のセッションで一覧を開きます。すると、いま開いている他のセッションが名前つきで並びます。僕の場合はMacBook AirやMac miniにも環境を作っているので、そうしたリモートのセッションもここに出てきました。

 

step
3
自然言語で「伝えておいて」と頼む

セッション名を指定して日本語で伝言を頼む依頼文を入力している画面

 

相手が見えたら、あとは普通に日本語で頼むだけです。「音声AIエージェント1のセッションに、いまの変更内容を伝えておいて」といった言い方で通ります。ツール名を打ち込む必要も、宛先を書式どおりに指定する必要もありません。

 

受け取る側の画面には、送り主の名前つきでメッセージが届きます。相手が作業中でも実行中の処理は止まらず、ツールの切れ目で読まれる仕組みです。この3ステップだけで、ターミナル間のコピペが要らなくなります

 

渡るのはテキスト1本だけ

ここが今回いちばん誤解しやすいところです。セッション間で渡るのはテキストであって、環境がまるごと引き継がれるわけではありません。

 

たとえば片方を確認なしで実行するモードで開き、もう片方を毎回承認するモードで開いていたとします。この2つで伝言をやり取りしても、確認を飛ばす設定のほうが相手に移ることはありません。CLAUDE.mdに書いたプロジェクトのルールも同じで、受け取った側では受け取った側のルールが適用されます。

 

渡そうとしたもの 実際にどうなるか
本文のテキスト そのまま届く
会話の履歴・文脈 渡らない(文脈ごと移したいときはセッションのresumeを使う)
権限モード(確認を飛ばす設定) 引き継がれない。受け取る側の設定が優先される
CLAUDE.mdのルール 引き継がれない。受け取る側のCLAUDE.mdが効く
本文に書いたスラッシュコマンド 実行されない。ただの文字として届く
権限の承認 代行できない。必要なら受け取る側で確認ダイアログが出る

出典:Claude Code公式ドキュメント Message your other Claude Code sessions(2026年8月時点・公式参照)

 

送る側と受け取る側で権限モードが違う場合は、受け取る側に承認するかどうかのダイアログが出ます。このダイアログは既定で5分放置すると閉じて、メッセージは破棄されます。席を外している間に届いた伝言が消えていた、という事故はここで起きます。

 

不便に見えるかもしれませんが、これは安全のための設計です。他のセッションからの依頼で権限が下りたり設定が書き換わったりしたら、境界を分けている意味がなくなります。境界はきちんと保ったまま、テキストだけが越えていく。そう理解しておくと迷いません。

 

相手が一覧に出ないときに見るところ

list-agentsの一覧が連絡できる相手の名簿であることを説明している画面

 

実際に試していて引っかかったのが、開いているはずのセッションが一覧に出てこない場面でした。僕の環境では、機能が来る前からずっと開きっぱなしにしていた古いセッションが一覧に出ず、そのまま宛先に選べませんでした。立ち上げ直したものは問題なく出てきます。

 

公式に同じ記述があるわけではないので断定はしませんが、うちではこうなった、という話として書いておきます。長時間ひとつのセッションで作業を続けている方ほど当たりやすいはずです。

 

  • /list-agents がコマンドとして認識されない:バージョンが2.1.224より前
  • ネイティブWindowsで使っている(WSL 2の中のLinuxなら対象)
  • Bedrock・AWSのClaude Platform・Google CloudのAgent Platform・Microsoft Foundry経由で使っている
  • そのセッションを立ち上げ直していない
  • コンテナの中と外をまたごうとしている(同じコンテナ内同士なら届く)
  • テレメトリ系の環境変数を入れていて、機能ごと無効になっている

 

最後の項目は見落としがちです。CLAUDE_CODE_DISABLE_NONESSENTIAL_TRAFFICDISABLE_TELEMETRYDO_NOT_TRACKDISABLE_GROWTHBOOKのいずれかを設定していると、この機能は動きません。プライバシーを意識して入れている方ほど踏みやすい落とし穴です。

 

実務での使いどころ

使い方として効くと感じているのは、大きく2つです。

 

1つは、長い自動化を工程ごとに分けることです。ブログを作るセッション、ショート動画を作るセッション、本編の編集をするセッション、Xの投稿を作るセッション。メインの作業をそれぞれで進めておいて、必要な情報だけを最後に振り分ける形が組めます。ターミナルを3つ4つ、多い方なら8つほど開いていると思いますが、種類ごとに散らすとメモリの面でもかなり楽になります。

 

もう1つは、コンテキストが膨らんだセッションの逃がし先としての使い方です。やり取りが長くなると精度が落ちてくるのは、Claude CodeやCodexを使っている方なら実感があるはずです。

 

コンテキストが重くなってきたら

圧縮のコマンドで粘るより、新しいセッションを立てて必要な内容だけ伝言で渡したほうが早い場面があります。渡るのはテキストだけなので、何を伝えるかは自分で決められます。

 

ひとつ注意したいのは、渡した先の環境が同じとは限らないことです。同じディレクトリを開いているセッション同士なら話は早いのですが、フォルダの構成もCLAUDE.mdも違う相手だと、前提が揃っていません。伝言が通ることと、同じ結果になることは別だと考えておくと安全です。

 

Claude Code以外のCLIともつなぎたい場合

別ベンダーのCLIをつなぐagmsgのリポジトリ画面

 

ここまでの話は、Claude Code同士に限った仕組みです。実際にはCodexやジェミニ、Copilot、Antigravityといった別のCLIも並べて使っている方が多いと思います。そこをつなぐなら、agmsgという外部のツールがあります。

 

項目 内容
リポジトリ fujibee/agmsg
できること Claude Code・Codex・ジェミニなど別ベンダーのCLIエージェント同士でメッセージをやり取りする
仕組み 共有のSQLiteデータベース経由。デーモンやネットワークは不要

出典:agmsg(GitHub)(2026年8月時点・公式参照)

 

デモではAIエージェント同士が五目並べを打ち合う様子が公開されていて、仕組みとしての面白さが分かりやすく出ています。純正の機能がClaude Code同士に閉じている以上、複数ベンダーを混ぜて使っている方にはこちらが選択肢になります。

 

僕自身、クレジットの消費を抑えるためにCodexを使ったり、最近はAntigravityを使ったりしています。単純な文字起こしのようにそこまで難しくない作業はジェミニのモデルに寄せる、といった振り分けも日常的にやっています。モデルごとに仕事を割り振る考え方と、今回の伝言はきれいに組み合わさります。

 

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まとめ

Claude Codeのセッション間メッセージ

 

派手な機能ではありません。渡るのはテキスト1本だけで、リアルタイムに会話が往復するわけでもない。それでも、毎日ターミナルを3本4本と開いている人にとっては、確実に手数が減る変更です。

 

  • v2.1.224以降なら設定不要ですでに動いている(macOSとLinuxのみ)
  • 手順は3つ。/renameで名前を付け、/list-agentsで相手を見て、日本語で頼む
  • 渡るのはテキストだけ。権限・CLAUDE.md・スラッシュコマンドは引き継がれない
  • 権限モードが違うと承認ダイアログが出る。既定は5分で破棄
  • 一覧に出ないときは、まずそのセッションを立ち上げ直す
  • テレメトリ系の環境変数を入れていると機能ごと無効になる
  • 別ベンダーのCLIとつなぐならagmsgという選択肢がある

 

1つのセッションに全部を積んで待つ時代から、工程ごとに分けて必要な情報だけを渡す時代に変わりました。並列で動かしているのに結局は人間が伝書鳩をやっていた、という状態から抜けられるのが、この機能のいちばんの価値だと思います。

 

まずはターミナルを2つ開いて、名前を付けて、一覧に出るかどうかを確かめるところからで十分です。そこさえ通れば、あとは日本語で頼むだけになります。

 

それでは今回は以上になります。最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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  • この記事を書いた人

せなお

RutineLaboの管理人:せなお。 AIやITに関する情報発信中。ブログでは最高月間1.8万PVを達成 | YouTubeチャンネル収益化 | 総フォロワー数12,000人以上。 副業からスタート、合同会社Routinelaboを運営中

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